凝結核となるエアロゾルとは? わかりやすく解説

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凝結核となるエアロゾル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/15 23:01 UTC 版)

凝結核」の記事における「凝結核となるエアロゾル」の解説

大気中の凝結核は主に、海塩粒子土壌粒子硫酸エアロゾル人為的なエアロゾルである。 海塩粒子は、海洋起源とする巨大粒子半径1μm以上)である。海で波飛沫や、波が崩れてできる気泡破裂したときに飛び散る水滴が、空気中で蒸発した際に塩分だけが残る。これが大気中に広く拡散したものが海塩粒子である。海上空気には高い濃度含まれており、これが暖かい雨降らせる成長深く関係している。 土壌粒子は、陸上起源とする粒子であり、大きさ大小さまざまである乾燥した地面から風などによって巻き上げられ風塵)、大気中に広く拡散したもの。砂漠などの乾燥地帯で、砂嵐発生伴って大量に発生する東アジア黄砂西アフリカハルマッタン北アフリカギブリシロッコ)などが大発生源。 硫酸エアロゾルは、火山の噴火後などに濃度が増すもので、噴火によって大気高層運ばれた後、高層風によって広く拡散する噴火伴って排出される火山ガスには硫化水素二酸化硫黄などが含まれるが、これが大気中のほかの成分反応して生成される粒子として、または水滴として存在する硫酸塩化学組成言えば硫酸アンモニウム硫酸ナトリウム硫酸カルシウムなどが含まれる人為的な要因でも発生する人為的に排出される大気汚染物質や、それが大気中で反応してできる物質二次粒子)。浮遊粒子状物質(SPM)と呼ばれる粉塵、煤(Black carbon)、煙などの微粒子のうち、吸湿性のあるものは凝結核になる。二次粒子では硫酸エアロゾル硝酸エアロゾル硝酸塩)など。硫酸アンモニウム窒素肥料原料であるなど、大量に工業生産されている物質も多い。 凝結核となるエアロゾルの大きさ半径0.08μm0.1μm以上に限られるのは、大気中で起こる過飽和度に関係している。過飽和度が高いほど小さな粒子でも凝結核になるが、大気中で自然に発生する過飽和度は最大1%くらいであるため、このような数字出てくる。

※この「凝結核となるエアロゾル」の解説は、「凝結核」の解説の一部です。
「凝結核となるエアロゾル」を含む「凝結核」の記事については、「凝結核」の概要を参照ください。

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