冬季登攀の場合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/16 05:51 UTC 版)
「アルパイン・クライミング」の記事における「冬季登攀の場合」の解説
無雪期よりも厚い衣類を着込む。多くの場合、化繊の下着に毛や化繊の中間着、一番外にゴアテックスなどで加工されたアウターを着込むスリー・レイヤード・システムが採用されるが、近年、ソフトシェルの登場などにより見直しが進んでいる。ウェアはハイカーからクライマーまで需要が高いので、移り変わりが激しく、「はずれのない」ウェアは雑誌や用品店の店員に確かめるのが一番であるが、ベストなレイヤードを目指すのであれば、ロックアンドスノーの連載記事であるハードコア人体実験室で著者の実体験と理論に基づいたレイヤードが紹介されている。直接クライミングに関わる品としては、アイススクリューやアイスピトン、スノーバーやデッドマンなどのプロテクションが夏用装備に加わる。 また、足回りは、冬用の重登山靴ないしプラスチック・ブーツにクランポン(アイゼン)を装着する。雪が多い場合は、クランポンの代わりに輪かんじきやスノーシューを装着する。 手にはアイスアックスを持つ。アイスアックスは、冬山縦走などに用いるクラシックデザインのものはピッケルと呼ばれ、アイスクライミングなどで使われるシャフトやピックがカーブしたものはバイルと呼ばれることが多い。カーブが大きいほど、傾斜が強い箇所で頼りになるが、傾斜の緩いところでは、あまりにも大きいカーブのバイルは使いづらくなる。吹雪の際にはゴーグルで目を保護する。
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