六浄豆腐とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 六浄豆腐の意味・解説 

六條豆腐

(六浄豆腐 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/07 02:49 UTC 版)

六條豆腐(ろくじょうどうふ)は、豆腐を天日干しにして乾燥させた保存食品。六条鹿茸六浄などの文字が当てられることもある。

概要

豆腐にをまぶして干したもので、飴色半透明の塊である。そのままでは硬くて歯が立たないので、ナタやカンナ等で薄く削って使用する。 塩気の強い燻製のような食味で、湯葉のような上品な味わいと歯応えのある食感がある[1]。珍味や酒の肴としてそのまま食する他、お湯で戻して吸い物や煮物、和え物などの具としても用いられる。 仏僧修験者鰹節の代用として用いられたことから、精進節の別名がある。

京都六條に由来するとされるが、現在製造販売しているのは山形県西村山郡西川町大字岩根沢の六浄本舗一社のみで、同社の商品名である六浄豆腐という表記のほうが知名度が高い。岩根沢は古来からの山岳信仰の出羽三山(月山、湯殿山、羽黒山)の主要な登り口となっており、三山参拝登山での掛け声「六根清浄」が「六浄」という名前の由来となっている[2]

六條豆腐は琉球にも伝わっており、六十(るくじゅう)の名で、食材としてではなく紅型の型紙を彫る際の下敷きとして転用されている。またかつてはイタミ六十(いたみるくじゅう)と呼ばれる半発酵状態の干し豆腐が珍味として食されていたという記録も残っている[3][4][5]

脚注

  1. ^ 山形県内ご当地味覚|山形新聞”. www.yamagata-np.jp. 2020年12月9日閲覧。
  2. ^ 六浄本舗 | 六浄は昔、出羽三山に登る途中行き倒れになった修験者が伝えた豆腐です”. www.rokujyo.com. 2020年12月9日閲覧。
  3. ^ 渡嘉敷親雲上通寛 『御膳本草』 (1832)
  4. ^ 尚順 「鷺泉随筆(一)豆腐の礼讃」(1938) 月刊琉球6月号
  5. ^ 古波蔵保好 『料理沖縄物語』 (1983) 作品社

参考文献

関連項目




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「六浄豆腐」の関連用語

六浄豆腐のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



六浄豆腐のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの六條豆腐 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS