入浴剤の添加事件
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2004年(平成16年)7月、小学館の週刊誌『週刊ポスト』の報道で、日帰り共同浴場の「野天風呂」と「つるや旅館」「白船グランドホテル」で、入浴剤を混ぜて白濁に着色し偽装をしていることが発覚した。 長野県庁に寄せられた“情報”にもとづき、長野県知事田中康夫と県職員らがビデオカメラを片手に抜き打ちで踏み込んだ様子が報道され、納戸に隠してあった入浴剤を、従業員がこっそり持ち出そうとした瞬間を、“偶然”県職員が発見し、ビデオカメラに一部始終が撮られた。 その中には、安曇村村長の筒木千俊が経営している「つるや旅館」も含まれていたことから、筒木千俊は責任を取って安曇村村長を2004年7月31日に辞職した。この騒動をきっかけに、日本中で温泉表示についての問題が発覚し、一連の温泉偽装問題として、大きくニュースで報道された。 入浴剤混入の動機は、1996年(平成8年)頃より、十数か所ある源泉の一部において、白濁が薄くなったためである。偽装発覚以降、日帰り共同浴場の「野天風呂」は閉鎖されていたが、2005年(平成17年)4月28日に営業を再開した。一連の温泉偽装問題への対応として、長野県庁では「温泉の信頼回復」を図るために「安心・安全・正直」な信州の温泉表示認証制度を、2004年(平成16年)11月に創設した。
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