児童虐待(じどうぎゃくたい)
近年、児童虐待は社会問題となっている。児童相談所への相談件数推移では、1990年の1,101件に対し、1997年に5,352件、1998年に約6,900件と年々増加傾向である。また、厚生省の調査では、1992年から1996年までの5年間で、328人の子どもが虐待死していることが明らかになった。
児童虐待が重症化する背景として、(1)家庭内での暴力のため外から気づきにくい、(2)他の家の「しつけ」として、周囲も口をはさみにくいなどがある。
児童虐待のうちで多いのは、殴ったり蹴ったりする<身体的暴力>と食事を与えなかったり世話をしない<ネグレクト>である。この2つで児童虐待全体の85%を占めると言われている。
児童福祉法では、児童虐待を発見した人に、福祉事務所または児童相談所への通報を義務付けている。また、場合によっては子どもが死に至るケースもあるので、早期の対策が必要とされている。このため、2000年から全国の市町村に新たに虐待防止協議会が設けられ、児童虐待の早期発見に当たっている。
(2000.02.28更新)
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