光通信の先駆的研究を通した教育
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 00:37 UTC 版)
「末松安晴」の記事における「光通信の先駆的研究を通した教育」の解説
末松は光通信の先駆的研究、半導体レーザ、光ファイバ、光集積回路などの研究、を通して、光通信工学の教育分野を開き、まだ実用化に至っていなかった1977年に、将来の商用化を見込んで「光ファイバ通信入門」(伊賀建一との共著)の世界初の教科書を執筆した。この本は、英語、フランス語、中国語、イラン語、韓国語の主要5カ国語に翻訳されると共に、現在まで5版を重ねて人材育成に貢献してきた。さらに、文部科学省の支援で大学内に「超高速エレクトロニクス・研究センター(1986年)」とその後継研究施設である「量子効果エレクトロニクス・研究センター(1994年)」を創設してこの新分野の教育と研究を行った。そして、35年間にわたる大学院教育の師として60名の博士学生を育てた。その内の37名は大学の教授(助教授を含む)で、その内の3人が学長に、国外の大学で7名の学長並びに教授が生まれた。また4名の優れた産業人が活躍した。こうした教育面に対して、新分野の先駆的研究と重ね合わせて、2003年にEEE James Mulligan Jr. Education Medalが与えられた。大学の先端教育のみならず、子供達の科学教育にも深い関心を持って関わっている。
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