光の剣の属性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/11 21:29 UTC 版)
ある民話ではフィアハ・オ・ドゥダ(?)が所有する光の剣は、ダイヤモンドをちりばめた柄をもち、暗い色合いの鞘から抜身の刃が三インチほどのぞいただけで、窓なしの寝室が、直射日光を受けた部屋のように輝いていたといわれる。他にも地下の岩穴の暗がりを照らす、夜中に井戸の水汲みに来た使用人が光源として使うなどの民話がある。 「エリン国王の十三番目の息子」 では、光の剣は、触れると大声を挙げる特性がある。これを盗み出した主人公はそのことに動じず、剣の所有者である巨人を斬首する。しかし複数頭の海竜との戦いでは、頭を刈り、体を割くまではできたが、怪物はいっとき退散するだけで、再生してもどってきた。結局、怪物を倒したのは、姫君に渡された不思議の林檎であった。 スコットランド民話のひとつでは、光の剣は、意地悪でメドゥーサ的な継母が浴びせる、人間を薪の束に変えてしまう視線を反射させるという利用法がされる(「マック・イアン・ジイリッハ」)。 また、「(鞘から)抜きはらうたびにその閃光は世界を三度めぐり、どんなに軽い一撃でも、森羅万象のものも魔性のものとわずに殺してしまう」や「定命なる人間が製作した」などの描写も、現代作者による再話に見られる。
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