光の制御
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/17 09:54 UTC 版)
自然採光、特に窓を用いた原始的な採光方法では、強すぎる光、望まない方向の光、あるいは紫外線など望ましくない波長の光を制御する手段を備え、調整の余地をもたせることが多い。どぎつい光は、室内で作業する者の目に負担を強いる。また、強い紫外線や熱線によって、利用者の皮膚や、室内の家具・内装がいたむという不具合も生じる。太陽の方向は時刻や季節、天候などの条件でさまざまに変化するため、常に快適な光が得られるとは限らないのである。以下に、自然採光と組み合わせて用いられる装置を挙げる。 ルーバー 横に細長い板を、平行あるいは格子状に組み合わせたもので、ハンドルなどにより一斉にその向きを変えることができる。ルーバー自体は、光に限らず、風・雨の制御などさまざま用途に用いられる。 カーテン 一部の光を通すレースカーテンから、光をほとんど通さない遮光カーテンまで、さまざまな厚さの布を窓辺に垂らし、光を調整する。すだれやブラインドも似た機能を持っている。 特殊なガラス 熱線吸収ガラス、熱線反射ガラスなどは、熱線(赤外線)を特にカットし、室内が過剰に温まることを防ぐ目的で使われる。また、すりガラスは透過光を均等に拡散させることで、室内のプライバシーを保護するだけでなく、室内の照度分布をゆるやかにする効用がある。
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