偶発性低体温症(accidental hypothermia)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/05 01:36 UTC 版)
「低体温症」の記事における「偶発性低体温症(accidental hypothermia)」の解説
「一次性低体温症」とも。他の基礎疾患によらず、純粋に寒冷曝露を原因として中心体温(直腸温)が35℃以下に低下した病態。単に「低体温症」とのみ言う場合、通常はこちらを指す。 症状直腸温状態震え心拍数心電図消化管35 - 33℃(軽度) 正常 (+) 正常 正常 正常 33 - 30℃(中度) 無関心 (-) 軽度低下 波形延長 イレウス 30 - 25℃(重度) 錯乱・幻覚 (-) 著明低下 Osborn-J波 イレウス 25 - 20℃(重篤) 昏睡・仮死 筋硬直 著明低下 心房細動 イレウス 20℃以下(非常に重篤) ほぼ死亡状態 筋硬直 消失 心室細動 イレウス 幼児は、凍結した池等で冷水に落ちて急激な体温低下に伴う仮死状態に陥った場合に、体の容積が小さく、全身が速やかに冷却されるため、脳への酸素供給停止以前に脳細胞が仮死状態に陥るため、酸素欠乏症による脳死に至らずに済む事があり、心臓停止から3時間以上経ってから蘇生した事例がある。成人でも心臓停止から30分以上経って蘇生した事例もあるが、これらは適切な救急救命医療を必要とする。
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