倍数体
通常、染色体は母親由来の一組と父親由来の一組とがセットになっているが(2倍体,2n)、まれに受精や分裂時の異常により染色体のセットが一組だけの個体(半数体,n)や三組(3倍体,3n)・四組(4倍体,4n)になった個体が生じる場合があり、3組以上の染色体をもつ個体を一般に「倍数体」と呼んでいる。2倍体と4倍体の交配からは3倍体を生じる。
倍数体を人為的に作り出す薬品を「コルヒチン」という。(人体に対し有毒で、皮膚炎・嘔吐・下痢を起こすが、痛風の鎮痛剤として用いられる。)
倍数体は、一般に植物体が大きくなり、それとともに花の大きさや花弁の厚さも増大する反面、生育が遅い(晩生)傾向がある。
◇3倍体のランの例
Bc. Nai Thong Leng‘No.1’FCC/JOS
Cym.Lillian Stewart‘Rose Durbar’AM/AOS
◇4倍体のランの例
Lc.Bonanza‘Vesuvious’ AM/AOS
Slc. Anzac‘Orchidhurst’ FCC/RHS
Cym.Alexanderi‘Westonbirt’FCC/RHS
Paph. Paeony‘Regency’AM/RHS
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