倍数判定法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 05:37 UTC 版)
六進法でも、十進法と同じように倍数判定ができる。2と3の倍数が一目で判る上に、割り切れない5の倍数の判定も可能になる。十進法では 5n×3 と 5n×32 が判定可能なのに対して、六進法では 3n や 3n×5 が判定可能になる。また、2n と 2n×5 の倍数は、十進法では 5n 種類になるが、六進法では 3n 種類になる。 一の位で判定一の位が0 2と3で割り切れる(10(=6)の倍数) 一の位が1か5 2でも3でも割り切れない 一の位が2か4 2で割り切れるが、3で割り切れない 一の位が3 2で割り切れないが、3で割り切れる 下二桁で判定下二桁が00 4でも13(=9)でも割り切れる(100(=36(10))の倍数) 下二桁が 04,12,20,24,32,40,44,52,00 のどれか 4の倍数(複偶数) 下二桁が 02,10,14,22,30,34,42,50,54 のどれか 2で割り切れるが、4では割り切れない(単偶数) 下二桁が 13,30,43,00 のどれか 13(=9)の倍数 一の位が 03,10,20,23,33,40,50,53 のどれか 3で割り切れるが、13(=9)では割り切れない 個別の倍数判定も、以下のようになる。素因数分解を左に【】で示す。 基本的な倍数判定 【2】2:一の位が2か4か0 【3】3:一の位が3か0 【22】4:下二桁が{04,12,20,24,32,40,44,52,00}のどれか。計9 (= 32) 種類。 【5】5:各位の数字和が5の倍数 【2×3】10(=6(10)):一の位が0 【32】13(=9(10)):下二桁が{13,30,43,00}のどれか。計4 (= 22) 種類。 【2×5】14(=10(10)):各位の数字和が5の倍数、かつ一の位が 2か4か0。 【3×5】23(=15(10)):各位の数字和が5の倍数、かつ一の位が 3か0 。 【22×32】100(=36(10)):下二桁が00 。 その他の主要な数 【11】11(=7(10)):二桁のゾロ目、あるいは二桁ゾロ目に0がいくつも付く。{例:220(=84(10))、3311(=763(10))} 【23】12(=8(10)):下三桁が12の倍数{012,024,040 … 532,544,000}。{計43(=27(10)) 種類。例:1224(=304(10))} 【22×3】20(=12(10)):下二桁が{20,40,00}のどれか。{例:3440=580(12)=816(10)} 【24】24(=16(10)):下四桁が24の倍数。{計213(=81(10)) 種類。例:12544=1936(10)} 【2×32】30(=18(10)):下二桁が 30 か00 。 【22×5】32(=20(10)):各位の数字和が5の倍数、かつ下二桁が{04,12,20,24,32,40,44,52,00}のどれか。{例:13204=510(20)=2020(10)} 【23×3】40(=24(10)):一の位が0、かつ整数第三位〜第二位が{04,12,20,24,32,40,44,52,00}のどれか。{例:1520=408(10)} 【52】41(=25(10)):「一の位以外」から「一の位を4倍」を引き、その差が0か、その差を41で割って余りが0。{例:13051 = 1975(10)} 【33】43(=27(10)):下三桁が{043,130,213,300,343,430,513,000}のどれか。{例:1213 = 297(10)} 【2×3×5】50(=30(10)):各位の数字和が5の倍数、かつ一の位が0。 【23×5】104(=40(10)):各位の数字和が5の倍数、かつ下三桁が12の倍数。{計43(=27(10)) 種類。例:2012(=440(10))} 【22×3×5】140(=60(10)):各位の数字和が5の倍数、かつ下二桁が{20,40,00}のどれか。{例:13100=1980(10)} 【34】213(=81(10)):下四桁が213の倍数。{計24(=16(10)) 種類。例:14043=2187(10)} 【22×52】244(=100(10)):「一の位以外」から「一の位を4倍」を引き、その差が0か、その差を41で割って余りが0になり、その上で下二桁が4の倍数。{例:3412 = 800(10)}
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