信仰とのかかわり
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/09 08:19 UTC 版)
「雄鶏 (紋章学)」の記事における「信仰とのかかわり」の解説
民間信仰では、雄鶏は闘志や戦闘態勢の象徴であり、警戒や日の出のシンボルでもある。アッシリア神話において雄鶏は火神ヌスクと太陽神シャマシュの象徴であった。ギリシャ神話では、アテーナー、アレース、ヘルメース、アポローン、アスクレーピオス、デーメーテール、ペルセポネーの聖鳥とされる。古代ローマ人は雄鶏を家の守護者の象徴とした他、アウグルと呼ばれる神官が雄鶏の鳴き声を判じて神託を得ることもあった。北欧神話では毎朝ヴァルハラの英雄を目覚めさせるグリンカムビや、ヨトゥンヘイムの巨人にラグナロクの訪れを知らせるフィアラルといった雄鶏が登場する。初期キリスト教では墓石やサルコファガスに雄鶏が復活の日を知らせるものとして描かれた。サン=プルサンのドゥランドゥスは雄鶏を「夜の案山子、説教者、眠りから目覚める者」として教会で飼育した。この他、民間信仰の中には「漆黒の雄鶏は7歳になると卵を産み、そこから竜が生まれる」というものもある。雄鶏は聖ガルスやルカニアの聖ヴィトゥスの象徴でもあり、「ペトロの否認」の逸話から、ペトロと雄鶏は時計職人の守護聖人とされている。
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