伝染性単核球症
【概要】 EBウイルスの急性感染症。他にサイトメガロウイルス、トキソプラズマ、腺熱リケッチャの初感染の時には、同じような症状が起こる。すなわち急性の高熱、のどの痛み、リンパ節の腫れ、発疹、肝障害など。インフルエンザにしては症状が重い。しかし通常は2~4週間で自分の力で治る。致死的になることは、ほとんどない。
【診断】 血液標本では異型リンパ球が増加するので単核球症と名付けた。症状だけからでは、HIVの急性感染症状と区別がつかない。確定診断にはEBウイルスに対する抗体価の推移を見る。初期にはVCA-IgMとEA抗体が上昇する。HIVの急性感染症では2週間以内ではHIV抗体が陰性のことがある。経過をみて再検するのがよいが、改善すると再来しないかもしれない。HIVの急性感染症を疑ったときにはHIV RNA検査を実施すべきである。
《参照》 EBウイルス、 サイトメガロウイルス、 トキソプラズマ

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