会戦中盤
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/25 06:45 UTC 版)
カエサルは最小限の指示を各軍団へ送った後に、第10軍団へ向かった。ティトゥス・ラビエヌスが率いた第9軍団および第10軍団は戦線の最左翼でアトレバテス族の軍勢と戦った末にアトレバテス族を撃破したものの、アトレバテス族は後退して戦線を立て直してローマ軍と戦線を維持した。第8軍団と第11軍団(en)は戦線中央でウィロマンドゥイ族と対戦して戦線を維持し、ウィロマンドゥイ族の勢いを押し留めた。 一方で、戦線右翼の主力ネルウィ族は伏兵部隊の攻撃で身動きが取れなかったローマ第7および第12軍団の側背を衝くべく行軍し、その途上でベルガエ人の最初の攻撃で撃退したローマ騎兵部隊を更に蹴散らし、部隊を構成していた奴隷やヌミディア投石部隊らは散り散りに逃げた。 ネルウィ族は第7軍団、第12軍団(en)を攻撃して両軍団を追い詰めた。特に第12軍団は全ての兵士が固まって、戦闘を相互に邪魔したこともあって、ケントゥリオ(百人隊長)の多くが戦死、プリムス・ピルスを含む全てのケントゥリオが負傷した。カエサルは第12軍団の陣営へ盾も持たずに駆けつけ(到着後に一人の軍団兵の盾を奪い取ったが)、ケントゥリオの名前を一人ずつ呼び、最前線に立って残りの兵士らを鼓舞した。また、円形型に陣を構えて、戦線の間隔を空けるよう指示した。
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