会戦序盤
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/25 06:45 UTC 版)
ローマ軍の輜重部隊の先頭がサビス川を渡り岸へ付くや否や、森の中で待機していたベルガエ人の一部隊は輜重部隊目がけて全軍を突入させ、応戦したローマ騎兵部隊を瞬く間に圧倒した。ベルガエ人は戦闘体制に入っていなかったローマ軍団(6個軍団)へも襲い掛かったが、ローマ軍は長年の実戦による知識と経験、及びカエサルが各軍団を率いるレガトゥス(総督代理)に陣地が完成するまでは持ち場を離れないように指示を出していた為、指揮をとるべきレガトゥスが駐屯しており、各レガトゥスが夫々の判断のもとに各軍団に的確な指示が行えた為、全軍が崩壊状態に陥ることは避けられた。とは言え、ベルガエ人側に地の利は大きい一方で、ローマ軍は夫々が連携することなく、個別にベルガエ人と抗戦しており、単に生存の為の戦いに過ぎなかった。輜重部隊の更に後方にいる第13軍団(en)と第14軍団はサビス川の向こう側におり、参戦することは出来なかった。
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