会戦終盤
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/25 06:45 UTC 版)
戦線左翼でアトレバテス族に打ち勝った第10軍団は、サビス川の南にあった丘上のベルガエ人陣地を襲撃して、これを占領した。また、遅れていた第13及び第14軍団がサビス川を渡って戦線へ到着しつつあったことでベルガエ人の注意がそちらへ引き付けられた。 ラビエヌスは自ら率いる2個軍団の内、第10軍団に対して、カエサル自らが指揮する第12軍団とネルウィ族が戦っている右翼が混戦状態であったため、ネルウィ族の軍勢を攻撃するよう指示、それを受けて第10軍団は丘の上から駆け下りて後背からネルウィ族を攻撃した。また、第12軍団と第7軍団も反転してネルウィ族を激しく攻め立てた。さらに、輜重を護衛して遅れていた第13軍団と第14軍団もサビス川を渡って全てのローマ軍が揃うと、ネルウィイ族やウィロマンドゥイ族らベルガエ人を包囲して、多くのベルガエ兵を殺害した。 ネルウィ族は、戦死した仲間の屍の上に立ってローマ兵と戦ったように激しく抗戦したものの壊滅状態に陥り、残兵は戦場から散り散りに逃れていった。ネルウィ族が壊走したのを受け、第11軍団と第8軍団もウィロマンドゥイ族を撃破した。 ガリア戦記によると、ネルウィ族は60,000名いた戦闘員の内で500名、600名いた戦闘指揮官のうちで30名が僅かに生き残ったのみになったとされ、湿地帯に隠れていたネルウィ族及び戦場から逃れた兵士らはカエサルへ降伏し、カエサルもこれを受け入れた。
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