休刊の顛末
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 04:49 UTC 版)
本誌は1997年2月号を最後に、突如休刊した。雑誌自体の売り上げが落ち込んでいた末期も単行本の売れ行きは良く、「普通の掲載作でも雑誌と同数程度、人気作ならば10倍程度」と当時の編集者は語っていた。一方で、本誌が「単行本の見本誌」状態になって売り上げ部数が落ち込んでいたことも、休刊へ踏み切った要因のひとつである。しかし、最終号には休刊の告知も挨拶も一切掲載されておらず、次号予告がごく普通に掲載されているなど、休刊決定が突然だったと窺わせた。 休刊は執筆陣にとっても唐突だった。がぁさんは『たいむskipラン♪』の後書きで「1996年12月、そろそろ次号の打ち合わせという頃に、突然、編集さんから電話で(パニックに陥った編集部の喧噪と共に)休刊を告げられた」、「休刊の決定は編集長にすら知らされておらず、『せめてあと1冊(休刊号)』の願いも虚しく、編集部は解散させられた」と語っている。あさりよしとおも後に『ヤングアニマル』誌上で、「10年以上1度も休まず続けていた連載が、一瞬にして終わった」と述懐している。 他の連載作品でも、休刊号で何らかの結末や区切りが描かれた作品は皆無で、全連載が打ち切り・未完となったが、一部のメディアミックス系作品は増刊号や単行本描き下ろしの形で完結している。 休刊後、いくつかの人気連載は他誌に移籍し、連載を続行した。内藤泰弘『トライガン』は『ヤングキングアワーズ』移籍後にテレビアニメ化された。長谷川裕一、高屋良樹、菅野博士、西川魯介、田丸浩史、伊藤勢、大暮維人などの主力作家は担当編集者の移籍に伴い、『月刊少年エース』『月刊コミックドラゴン』など角川書店系のコミック誌へ、松本嵩春は『ウルトラジャンプ』へそれぞれ活躍の場を移した。 他にも多くの漫画家が様々な媒体で執筆を続けており、かつての連載作品もたびたび復刊、リバイバルされている。
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