企画と脚本執筆
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「コーダ あいのうた」の記事における「企画と脚本執筆」の解説
シアン・ヘダーが監督、脚本を務めたこの映画は2014年に公開されてフランスで興行的に成功したフランス語映画『エール!(英語版)』の英語リメイク作品である。フィリップ・ルスレ(フランス語版)はオリジナル映画のプロデューサーの1人であり、リメイク権を所持していた。彼とプロデューサーのパトリック・ワックスバーガーはヘダーにアメリカの観客向けのリメイク版の監督を打診した。ヘダーは「彼らは映画化に興味を持っていたが、原作からの要素を引き継いだ上で再発明し、個性的な作品にしてくれる人物を求めていた」と述べた。2019年5月までにパテ・フィルムズとヴァンドーム・ピクチャーズが英語の映画の企画・製作を行うためのパートナーシップを結び、その第1作が『コーダ あいのうた』であった。 オリジナル版『エール!』がフランスの田舎の酪農場が舞台であったのに対し、『コーダ あいのうた』はヘダーが幼少期にノースショア(英語版)を訪れた際に馴染みがあったグロスターが選ばれた。ヘダーは「私にとってそれは絵に描いたように美しく、典型的なニューイングランドらしさと労働者階級の気骨が組み合わさっている」と説明した。ヘダーは脚本執筆にあたってアメリカ手話(ASL)を学び、最終的に40%がASLで書かれた。ヘダーは「ADLの達人」と呼んでいるろう者のアレクサンドリア・ウェイルズ(英語版)とアン・トマセッティの協力を得た。 映画の準備のためにヘダーは水産加工工場を見学し、当局がどのようにしてボートに乗り込むかについて地元の港長に相談した。彼女はマサチューセッツ州マンチェスター・バイ・ザ・シーを舞台にした2016年の映画『マンチェスター・バイ・ザ・シー』を監督したケネス・ロナーガンや漁業界の非営利団体であるグロスター漁師妻協会のメンバーからの意見を受けた。
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