仕込み銃
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/29 16:43 UTC 版)
刃物ではなく銃を杖に仕込んだ「仕込み銃」(en:Cane gun、杖銃とも)も存在している。アメリカのレミントン社が1860年代に発売した、犬の頭を模した杖頭を持つ杖に.32口径(8.12mm)のリムファイア弾を使用する単発銃の機構を内蔵したものが有名である。 日本では、主に江戸時代に脇差や短刀、十手や畳んだ状態の扇子、煙管などを模した物に銃身と単純な撃発機構を内蔵したものが製作され、少数が現存している。第二次世界大戦期には、ベルトのバックルに仕込むバックルピストルがナチス・ドイツによって試作された。ジップ・ガン(手製拳銃)の一部は、この種の隠し武器として用いるために製造されている。 暗殺や護身のための隠し武器として製作されたものだけではなく、外装に凝った狩猟のための猟銃として製作されたものが多くあり、日本で製作されたものはこの「凝った外装の猟銃」であるものが多い。 仕込み銃は虎ノ門事件で犯人が使用したことで有名であるが、これがライフル銃ではなく散弾銃であったことも仕込み銃が隠し武器ではなく猟銃であったことの証左である。 仕込み刀と同じく、現在の日本では銃刀法で所持が禁止されている。
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