仕込み杖・仕掛け杖
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/06 14:15 UTC 版)
杖の機能以外の機能を持った杖のことである。バイオリン、望遠鏡、ウィスキーのボトルとグラスなど様々なものがある。英語ではシステム・ケーン、ガジェット・ケーンと呼ばれる。 日本では、時代劇映画『座頭市』の主人公・市の得物である刀の仕込まれたものや、皇太子時代の昭和天皇が杖に仕込まれた散弾銃によって狙撃された虎ノ門事件が有名である。 細いフラスコを仕込んだ杖や腰掛になる杖、望遠鏡を仕込んだ杖、傘を仕込んだ杖、カメラ用一脚や三脚になるトレッキング・ポールは現在も生産されている。キャサリン・ダイクの著書 Cane Curiosa, from Gun To Gadget には、過去に生産されていた、カメラを仕込んだ杖、カメラ用三脚を仕込んだ杖、ハンガーになる杖、化粧用コンパクト・日除け用ファンなどを仕込んだ女性用の杖、ハーモニカ・リコーダーなどの楽器を仕込んだ杖、サイコロ・水鉄砲など遊具を仕込んだ杖、地図・新聞を巻き込んだ杖など、様々な機構の杖が掲載されている。 高齢者の夜間の安全を考えてLEDライトを内蔵した物や、ハイキング等で使う事を想定して方位磁石を内蔵したトレッキングポールなど合理的な組み合わせもみられる。
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