京都朝日シネマの開館
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「京都朝日シネマ」の記事における「京都朝日シネマの開館」の解説
1975年に三条河原町に竣工した京都朝日会館ビルは、2代目の京都朝日会館である。このビルの改築に伴い、1988年7月10日に京都朝日シネマが開館。ビルの所有者は朝日新聞社であるが、日本ヘラルド映画が映画館を建設し、映画製作から配給・興行まですべてを行うシネマ・ワークが運営を担当。関西のミニシアターで初めて完全入替制を導入し、場内での飲食を禁止し、ロビーを完全禁煙とするなどして個性を出した。これらには観客が戸惑うこともあったが、徐々に映画の街の市民に受け入れられていった。アート系作品だけでなく社会派作品も多く上映し、京都市内のみならず他府県からも電車などで来場する客がいた。 情報発信手段としてニューズレターを発行した。このニューズレターでは映画情報に加えて音楽や演劇などの文化情報も紹介し、映画評論家のおすぎによるコラムも掲載。オープニング上映作品は『ローマの休日』(ウィリアム・ワイラー監督)と『薔薇の名前』(ジャン=ジャック・アノー監督)だった。1988年から1990年頃には関西で次々とミニシアターが誕生しており、国名小劇(大阪・日本橋)、梅田キネマ(大阪・梅田)、シネマ・ヴェリテ(大阪・梅田)、アサヒシネマ3(神戸・三宮)、テアトル梅田(大阪・梅田)などが京都朝日シネマと同時期に開館している。
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