亡霊崇拝型・恐怖型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 06:40 UTC 版)
「憑依」、「憑き物筋」、「祟り神」、および「怨霊」も参照 死者となった祖先の霊魂の存在を認めて、たたりを恐れ崇拝の対象とし、あるいは守護を願う死霊崇拝は未開宗教におけるアニミズムの一形態とされている。死を霊魂の永久離脱として他界に赴くが、死霊や動物霊は定められたときにこの世を訪れ、人に憑いて健康を損なわせるとされる。狐憑き、ヤコツキ、オサキツキは動物霊憑依の例である。 日本神話では神代紀の天鈿女命、崇神紀の倭迹迹日百襲姫命、仲哀紀の神功皇后などが突然神がかり(憑依)して、狂躁乱舞するなどして祟りが表現されてきた。 未開社会ではシャーマンによる呪術が行われるが、日本では怨霊のたたりをしずめるために神社を建て、神として祀った。 新宗教の多くが不幸を「先祖のたたり」などの因縁話として、先祖供養や呪詛霊の除霊、鎮魂をすすめている。地鎮祭(鎮魂)の費用、先祖供養の祈祷料、玉串料などが慣習として神社に支払われることがある。 警視庁などでは「玄関に入ってすぐ悪霊がついているとわかった」「悪霊がついて次々に不幸なことがおこります。」「このつぼは悪霊を取り除く力があります。」等の霊感商法を悪徳商法の一種として定義している。
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