亡霊ヤッサ(もうれんヤッサ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/22 20:12 UTC 版)
「船幽霊」の記事における「亡霊ヤッサ(もうれんヤッサ)」の解説
千葉県銚子市、海上郡(現・旭市)。霧の深い日や時化の日に漁船のもとに現れる船幽霊で、海難事故の水死者の霊が仲間を増やそうとしているものといわれる。「モウレン、ヤッサ、モウレン、ヤッサ、いなが貸せえ」との声が船に近づき、突然海から「ひしゃくを貸せ」と手が飛び出すが、やはりひしゃくを貸すと船を沈められるので、底を抜いたひしゃくを渡すという。「モウレン」は亡霊、「いなが」はひしゃくの意味で、「ヤッサ」とは船を漕ぐ掛け声。妖怪漫画家・水木しげるの著書での表記は「猛霊八惨」(もうれいやっさん)であり、水木の出身地・鳥取県境港市ではこの猛霊八惨を鎮める祭礼も開催されている。
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