井筒屋 (滋賀県)とは? わかりやすく解説

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井筒屋 (滋賀県)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/20 03:48 UTC 版)

株式会社井筒屋
Izutsuya,inc
種類 株式会社
本社所在地 日本
521-0016
滋賀県米原市下多良2丁目1番地
北緯35度18分49.9秒 東経136度17分16.6秒 / 北緯35.313861度 東経136.287944度 / 35.313861; 136.287944座標: 北緯35度18分49.9秒 東経136度17分16.6秒 / 北緯35.313861度 東経136.287944度 / 35.313861; 136.287944
設立 1931年(昭和6年)1月1日
(合資会社井筒屋商店・1889年(明治22年)創業)
業種 食料品
法人番号 7160001006445
事業内容 弁当の製造販売、売店の運営など
代表者 宮川亜古(代表取締役
資本金 4,500万円
従業員数 50人
外部リンク http://www.izutsuya.cc/
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株式会社井筒屋(いづつや)は、滋賀県米原市に本社を置く日本の食品会社。弁当(主に駅弁)の製造販売・飲食店経営・売店の運営を行っている。

米原駅で「湖北のおはなし」をはじめとする駅弁を販売。立ち食いそば店、洋食店を経営した[1]

福岡県北九州市に本社を置く百貨店井筒屋や、京都市に本社を置く和菓子店の井筒八ッ橋本舗とは無関係である。

沿革

  • 1854年(安政元年) - 近江国長浜船着場(後の太湖汽船)前にて旅籠井筒屋を営む。
  • 1889年(明治22年) - 宮川利八が米原駅において『米原停車場構内立売営業人』の権利を得て駅弁の製造・販売を開始[2]
  • 1931年(昭和6年)- 合資会社井筒屋商店に改組。資本金60万円。四代目宮川利八が代表社員に就任。
  • 1964年(昭和39年)10月1日 - 東海道新幹線が開通。
  • 1982年(昭和57年)12月21日 - 名古屋鉄道管理局事業開発部の要請により、東海道本線醒ヶ井駅構内にて、スーパー井筒屋を開店する。
  • 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によって、新会社のJR東海と、JR西日本から営業承認を得る。
  • 1989年(昭和64年)1月1日 - 株式会社に改組。同時に社名を株式会社井筒屋と変更する。資本金4500万円。代表取締役に宮川博司就任。
  • 1990年(平成2年)9月28日 - 米原町下多良2丁目1番地(現在地)に新社屋竣工。10月4日より新社屋での営業を開始する。
  • 1993年(平成5年)5月28日 - 社団法人日本鉄道構内営業中央会総会において、創業100年以上継続営業の表彰を受ける。
  • 1997年(平成9年)2月12日 - 長浜駅構内に井筒屋長浜店開業。
  • 1999年(平成11年)7月1日 - 創業110年を迎える。
  • 2020年(令和2年) - 米原駅内のそば・うどん店を改装し[3]、レストラン「キッチン井筒屋」を開業[2]
  • 2025年(令和7年)1月1日 - 2月28日納品分を持って駅弁の受注を終了し[4]、3月20日に駅弁事業から撤退する予定であることを発表[5]

主な商品

2023年時点の販売商品

  • 湖北のおはなし
    • JR東海発足時に東海道新幹線各駅で新作弁当を展開する「新幹線グルメ弁当」の一環として開発された[2]。竹簾の容器に[6]、春は山菜・夏は枝豆・秋冬は栗と季節毎に具材を変える近江米のおこわを中心に鴨肉・海老豆・赤かぶ漬け等滋賀県湖北地方ゆかりの副菜や口直しの飴を入れたサイコロ型の箱を入れた弁当[7]。なお以前は冬に黒豆おこわが使われていた[6]
  • 近江牛大入飯
    • カレー風味の炊き込みご飯に自家製のタレで炒めた近江牛を載せた弁当[2]
  • おかかごはん
    • 鮪節を敷き詰めた米を中心に焼きたらこ、さつまいも、出汁巻玉子などの副菜を添えた弁当[8]
  • 元祖鱒寿司
    • 醒井養鱒場で生育した鱒を用いた寿司を元に、鱒の切り身を用いた押し寿司[9]。派生品として姿のままの身を用いた「元祖面構え鱒寿し」も販売された[2]
  • 本格派ビーフカレー[3]
    • 米原駅内で展開していたそば店で数量限定販売していたカレーライスを発展させる形で開発した、野菜を多く用い煮込んだカレーライス。
  • 近江の味(幕の内弁当)[2]
  • 牛肉弁当[2]
  • 鶏めし[2]

過去に販売していた商品

  • 伊吹釜めし[10]
  • たこそばこーら[11]
    • たこ焼き6個・卵を添えたソース焼きそばをゼリーとともに箱に入れ缶コーラとともに販売した若者向け弁当。
  • 近江牛ステーキ弁当[11] 
    • 醤油ダレに漬けてミディアムに焼いた近江牛ステーキ100gを据えた弁当。
  • 手拵えおにぎり[12]
    • 手で握った海苔巻の梅おにぎり・青じそ巻の昆布おにぎり・山椒を載せた油揚げおにぎりに香の物を添えて竹皮に包んだ弁当。
  • てき重[13]
  • 井筒屋のおばんざい
  • いなりずし
  • 鯛寿し

販売駅

過去には長浜駅などでも販売していた他、滋賀県内のJR駅やパーキングエリアサービスエリアへの配達も行っている[1]

出典

  1. ^ 駅弁の老舗・井筒屋、本社に店舗、駅前にカレー専門店も:中日新聞Web
  2. ^ a b c d e f g h 伝統と新しさを大切にしながら駅弁を作る。米原駅と共に130余年。 - ここ滋賀
  3. ^ a b 老舗弁当屋が駅弁「本格派ビーフカレー」を誕生させたワケ 明治22年創業の井筒屋に聞いた - 、まいどなニュース
  4. ^ “米原駅の老舗「井筒屋」、駅弁事業から2025年2月28日納品分で撤退へ”. 朝日新聞. 3 January 2025. 2025年2月6日閲覧. {{cite news}}: |work=|newspaper=引数が重複しています。 (説明)
  5. ^ 駅弁事業からの撤退のご挨拶(pdf)”. 井筒屋 (2025年1月1日). 2025年1月2日閲覧。
  6. ^ a b 日本を味わう!駅弁風土記 おばあちゃんの味米原駅弁「湖北のおはなし」 - WEDGE ONLINE
  7. ^ 米原駅「湖北のおはなし」(1150円)〜「新幹線グルメ」から生まれた季節で変わるおこわの名物駅弁! - ニッポン放送NEWS onLINE
  8. ^ 米原・井筒屋のおかかごはん(滋賀県米原市)柳家喬太郎の旅メシ道中記 - ほんのひととき(note)
  9. ^ 明治からあるロングセラー駅弁も!関西のレジェンド駅弁4選 - ウォーカープラス
  10. ^ 【駅弁】伊吹釜めし - ヨネスケの駅弁!空弁!食べて答弁!(Livedoorブログ)
  11. ^ a b 入江織美「駅弁の旅 北から南へ200駅、駅弁600」(山と渓谷社 1988年)90頁
  12. ^ 入江織美「最新駅弁450 美味探訪」(山と渓谷社 1991年)144頁
  13. ^ ダシが決め手の人気駅弁と風情ある町並みを楽しむ!湖北の歴史を感じる滋賀の旅 - ウォーカープラス

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