二次設備
【英】: secondary processing equipment
石油精製業において一次装置である原油蒸留装置に対し、それ以降の精製装置を指して二次設備という。 単純に原油を留分ごとに分けただけでは付加価値が低いので、より加工度を上げて付加価値を高めようとするのが、二次設備ということになる。従来、わが国では重化学工業化に沿ってナフサ、B・C 重油といった比較的加工度の低い製品の割合が高かったため、一次設備である原油蒸留装置能力に対する接触分解装置、熱分解装置などの二次設備能力の比率は 1982 年で約 19 %程度であり、米国、英国および西独のそれが、それぞれ約 59 %、約 37 %、約 37 %であることと比較すると、相当低い水準となっている。近年、石油製品の需要構造はナフサ、B・C 重油を中心とする産業用の需要の著しい減退の一方、民生用のガソリン、中間留分の需要は比較的堅調である。こうしたなかで、設備構造の高度化が叫ばれているが、このなかで対象となっている二次設備とは、ガソリン製造装置である接触改質装置、接触分解装置(FCC)並びに残油のアップグレーディング装置である直接脱硫装置、間接脱硫装置、減圧残査油脱硫装置、水素化分解装置、コーキング装置などである。 |

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