予防使用
【概要】 針刺し事故などHIV感染の危険性に曝された後、感染が成立する前に抗HIV薬を使用して感染を予防すること、あるいはその試み。1996年以来CDCから「HIV感染曝露を受けた医療者への予防使用のガイドライン」が発表されている。2005年にはレイプなど医療以外の感染機会についてもガイドラインが発表された。
【医療事故での曝露量と感染源の分類】 <曝露量の分類> EC1:有傷皮膚または粘膜に少量、短時間。EC2:有傷皮膚または粘膜に多量、数分間。EC3:通常針の刺傷で浅い。EC4:深い傷、可視量の血液付着。<曝露源の患者の状態分類> SC1:低ウイルス量。SC2:高ウイルス量。SC不明:感染源不明。<推奨治療の組み合わせ> EC1&SC1→必要なし。EC1&SC2→基礎療法。EC2&SC1→基礎療法。EC2&SC2→拡大療法。EC3&SC1/2→拡大療法。EC不明&SC不明→基礎療法。
【推奨治療法】 <基礎療法> バックボーンドラッグの2剤。すなわち次の組み合わせから選ぶ。(AZT or TDF or d4T or ddI) + (3TC or FTC)。<拡大療法> バックボーンドラッグとキードラッグの組み合わせ。キードラッグは次のもの:LPV/r, ATV/r, FPV/r, IDV/r, SQV/r, NFV。非核酸系逆転写酵素阻害剤は推奨されていない。
【URL】http://www.aidsinfo.nih.gov/
《参照》 針刺し事故後の予防使用

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