乗員らの帰国
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 14:50 UTC 版)
「よど号ハイジャック事件」の記事における「乗員らの帰国」の解説
翌日4月5日早朝、乗員たちは出発準備のために美林飛行場へ移動する。ところが、北朝鮮にはボーイング727に対応するスターター(補助始動機)がなかったため、一時は出発が危ぶまれた。日本航空はモスクワ経由でエンジンスターターを届けるべく手配を開始したが、最終的には圧縮空気ボンベを現地で調達し、車両用のバッテリーで機内のバッテリーに充電を行いエンジンが始動できた。 空港を離陸したよど号は、北朝鮮側から飛行経路を指示されそのエリアを通過後、日本国内上空からよど号を呼ぶ日航機を経由して無線で脱出を報告。直接羽田へ向かうことを連絡した機長、副操縦士、航空機関士、山村政務次官の4人を乗せて帰路に就き、美保上空を経由し羽田空港に到着。空港では大臣ら関係者が出迎え、彼らが無事に帰国したことにより事件は一応の収束を見た。 NHKが午前8時30分から午後0時20分まで放送した報道特別番組「帰ってきたよど号」はビデオリサーチ・関東地区調べで40.2%の視聴率を記録した。
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