乗員構成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/04 08:54 UTC 版)
本車は砲塔を持たず、全乗員が車体内に配置されている。車体右側に車長、左側に操縦士、そして、操縦士の後方に背中合わせに通信士が配置されている。 乗員の任務担当は通常の戦車とは異なっており、車体ごと砲を動かす特性から操縦席は火器管制装置を備えており、操縦士が砲手を兼務する。車長席にも火器管制装置と操縦装置が備えられており、車長および操縦士の双方で操縦と戦闘を行うことが可能となっている。通常は操縦士兼砲手が単独で担当し、車長は戦闘指揮に専念する。 砲が車体に固定されているため、後退時に砲塔を後方に向けて戦闘することはできない。そのため、後進時にも前進時と同じだけの戦闘力と機動性を発揮できるよう、前進するのとほぼ同じ速度で後進することができる。車体後方にも後ろ向きに、操縦士席に備えられているものと同様の操縦装置が備えられており、通信士が副操縦士として後進時の操縦を担当する。また、通信士兼副操縦士は、自動装填装置故障時の装填手を兼務する。 射撃と操縦を前方に向けて配置されている1人のみでこなせる構造から、理論上、乗員1名の状態でも移動と射撃が可能である。
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