乗務員向け
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 04:48 UTC 版)
万が一食中毒が起こった時に乗務員が全員発症して機内に混乱を招くという事態が起きることのないよう、客室乗務員の一部は乗客と異なる食事をとる。また、特に操縦クルーについては、同様の理由で操縦不能という最悪の事態(コメディ映画『フライングハイ』ではこれが守られなかった結果、何が起きるかが描かれる)を防ぐため、機長(もしくはPIC)と副操縦士(もしくはSIC)は、機内食はもとより、地上での食事でも、それぞれ食材・調味料などがまったく異なるものを食べる。操縦クルーの場合、選択肢は機長の意思が優先される場合が多いため、副操縦士は好きなメニューを選べないことがある。 多くの航空会社では、クルー向け機内食はビジネスクラスと同程度の食材・献立をエコノミークラスの食器などに簡易的に詰めたものである。また、ルフトハンザドイツ航空のように、客室乗務員用の食事が用意されていない航空会社もある。その場合、客室乗務員の食事は、ビジネスクラスやファーストクラスの乗客向けに調達された機内食から、余ったものが食事として割り当てられることもある。また、大規模な空港の多くでは、事前に乗務員用の機内食を購入することが可能となっている。 チェジュ航空など一部の航空会社では、「パイロット機内食」として、乗務員向けのメニューを乗客に提供をしている例もある。
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