主要国首脳会議(サミット)

1975年にフランスの提唱で始まった国際会議で現在は日本、米国、英国、フランス、ドイツ、イタリア、カナダ、ロシアの8カ国の首脳と欧州連合(EU)の委員長が参加します。今年は6月6日から8日までドイツ北部の保養地、ハイリゲンダムで開催されました。
政治や経済などさまざまなテーマについて討議するサミットですが、今回のハイリゲンダム・サミットでは地球温暖化問題が大きなテーマとなりました。温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスの排出増が続く中、世界が早急に対策を講じなければ、その悪影響はさまざまな分野に広がるとの専門家による最新報告が公表されたためです。
ただ、各国とも温暖化問題の重要性では認識が一致しているものの、実際にどう対策に取り組むかとなると考え方はさまざま。そこで今回のサミットでは、まず世界全体が目指す目標作りが議論の中心となりました。
交渉の結果、8カ国は「2050年までに地球規模での温室効果ガスの排出を少なくとも半減させることを真剣に検討する」との内容で合意に至りました。温暖化防止へ向けた貴重な一歩ですが各国はこの長期目標の実現へ今後、大変な努力が求められます。
08年のサミットは北海道の洞爺湖町で開催予定。温暖化問題は引き続き主要議題となることは確実で日本のリーダーシップが注目されます。
(掲載日:2007/06/11)
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