主要な登録地
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/13 08:17 UTC 版)
「アーシヴィスイト=ニピサット、氷と海の間のイヌイットの狩場」の記事における「主要な登録地」の解説
この遺産はまとまった範囲が登録されたものであり、個別の構成資産の集積体とは異なる。ただし、ICOMOSの勧告書では、「7件の鍵となる場所」(seven key localities) が挙げられている。その概要を一覧表にまとめると以下のとおりである(アーシヴィスイト周辺が東端、ニピサット島周辺が西端にあたる)。 主要な登録地地名概要Aasivissuit15世紀から19世紀の最大級の夏季野営地。考古学的にはサカク文化期(紀元前2500年頃 - 前800年頃)のパレオ・エスキモー(英語版)の遺物なども出土している。サカク文化の住居はテントであり、このアーシヴィスイトからもテント跡の遺物が見つかっている。 Itinnerup Tupersuai18世紀から19世紀を中心とする夏季野営地群で、今も漁師や猟師に使われている。キリスト教伝道以前の墓所もある。 Saqqarliit1859年に設立され、後に放棄されたフィヨルドの施設だが、20世紀に公的管理下でいくらかの移築などが行われた。 Sarfannguit1843年設立の集落で、今も120人ほどの狩猟・漁撈で生計を立てる住民たちが暮らしている。登録範囲内で定住者がいる集落は他にない。 Arajutsisutチューレ文化(西暦1200年頃 - 1500年頃)などの伝統的な遺構群が残る冬用の居住地。 Innap NuuaArajutsisutとともにデービス海峡に面する冬期の居住地。チューレ文化以降の遺構が残る。 Nipisatニピサット島ではサカク文化、チューレ文化、それ以降のイヌイットの文化など、様々な時期の生業の痕跡が発見されている。それらの時期の多様な出土品が発見されており、シシミウトの博物館に所蔵されている。
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