主翼下パイロン懸架方式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/23 00:23 UTC 版)
「ジェット機」の記事における「主翼下パイロン懸架方式」の解説
旅客機等の大型機では、偶数エンジン数の場合、主翼下パイロン懸架方式が主流となっている。MD-11 のような3発機の場合、主翼下パイロン懸架2発と胴体後部(垂直尾翼下)1発配置となる。 この方式には以下のような特徴がある 利点 エンジンという重量の大きなものを機体の前後の重心近くに置くことができる 主翼に釣り下げさせることにより、飛行中に主翼に生ずる揚力によって翼付け根に加わる、曲げモーメントを緩和させることが出来る 欠点 エンジンと地上とのクリアランスを取るために、脚の長い降着装置が必要となり、重量が増加する(下翼式の場合に顕著、上翼式の場合は問題になりにくい) 主翼に集中質量があることによる主翼のフラッター特性の悪化 機体の左右方向に対しては、むしろ重心より離れた位置になるため、ロール方向に対してはむしろモーメントが大きくなる。
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