主機械回転数変更によるフレキシブル継手の不具合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/27 14:21 UTC 版)
「大雪丸 (2代)」の記事における「主機械回転数変更によるフレキシブル継手の不具合」の解説
主機械出力軸から流体減速装置入力軸までの部分には、津軽丸(2代)以来、艤装上や船体変形による軸心調整、軸方向への熱膨張吸収等のため、ゴムブッシュをはさんだフレキシブル継手が使用され、継手に問題は生じていなかった。ところが大雪丸(2代)では、主機械機種変更により、回転数が毎分750回転から560回転に下がったため、継手の外径を60cmから72cmに拡大してトルク増大に対応していた。しかし試運転してみると、常用回転数付近で継手部分の振動が大きく、ゴムブッシュを損傷するなどの問題が生じ、就航時なお未解決で、回転数を下げての運航を余儀なくされた。それでも1965年(昭和40年)5月16日には、当時ただ1往復のみ設定されていた3時間50分運航便で、特急「おおとり」から「はくつる」へとつなぐ上り4便(函館2岸18時30分発 青森2岸22時20分着)から本就航したが、この便は投身者のため31分延着し、以後8月31日の函館ドックへの入渠まで、3時間50分運航便に本格的に配船されることはなかった。この工事で、フレキシブル継手を外径100cmのより固めのタイプに交換してこの問題を解決し、9月15日4便より復帰し、以後本格的に3時間50分運航を開始した。
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