主機械機重量増に対する船体軽量化対策
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/27 14:21 UTC 版)
「大雪丸 (2代)」の記事における「主機械機重量増に対する船体軽量化対策」の解説
第1船津軽丸から第3船松前丸(2代)までの主機械には、シリンダー口径22cm、行程30cmのV型16気筒の定格出力1,600馬力、毎分750回転の川崎 MAN V8V 22/30mALが、主発電機原動機には同系直列8気筒の840馬力、毎分720回転の川崎 MAN W8V 22/30ATLが採用されていたが、第4船大雪丸(2代)から第6船羊蹄丸(2代)までは、主機械は同じ定格出力ながら、シリンダー口径26cm、行程40cmとやや大きく、回転数も毎分560回転とやや低い、V型12気筒の三井 B&W 1226 MTBF-40Vに変更され、主発電機原動機も同系直列6気筒800馬力、毎分600回転の三井B&W 626 MTBH-40が採用された。 ところがこの機種変更により、主機械1台当たりの重量が約11トンから22トンに倍増し、その他関連補機類も含め機関部で合計100トン程度の重量増加となり、このままでは計画満載喫水の5.2mを維持できないことが判明した。このため、前3隻では外部からは見えない部分でのみ使用されていた溝形プレスを施した厚さ3.2ミリの薄鋼板“ハット・プレート”(コルゲートプレート)を、本船を含むこれら3隻では航海甲板の甲板室外板にも使用して船体重量軽減が図られた。
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