主な聖職者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 17:14 UTC 版)
「アルスラーン戦記の登場人物」の記事における「主な聖職者」の解説
ジャン・ボダン 声 - 北村弘一 / 同左 / 斎藤志郎 ルシタニア王国国教会の大司教。異端審問官(インクイシチア)。異教徒やそれに関わるというだけで焚書、虐殺などを当然のように行う完全な狂信者。教会直属の武装集団である聖堂騎士団(テンペレシオンス)を配下に持つ。軍事・政治の才覚は一切なく、軍部が占領した国の異教徒を虐殺するだけの存在。また論功行賞の公平さにも欠けており、軍人の功績を顧みないため、軍部からの評判はすこぶる悪い。権勢欲、名誉欲も強いが、イアルダボート教の熱心な信者が多いルシタニアでは、その権威と行動を肯定するものが多いため、政治的影響力も大きい。イノケンティス七世も側近として置いており、信仰には関心がなく現実主義者のギスカールにとっては政敵といえる存在。 エクバターナにおいて焚書、虐殺などあらゆる暴挙を行い、統治を重視するギスカールとの確執を深める。聖堂騎士団の団長であるヒルディゴの死後、王室(王弟ギスカール)と教会(ボダン)との対立が激化。容疑者すら不明にも関わらず、報復としてエクバターナ市民を大量殺戮せよと要求するが、それを拒絶したギスカールに憤慨し、配下の聖堂騎士団を率いて用水路を破壊した上でエクバターナを去る。そしてザーブル城に立てこもるが、ここをヒルメスが率いる軍によって攻略されたため、マルヤムに落ち延びる。 その後マルヤムを実質支配し、イアルダボード教の総大主教となる。一時的に神聖マルヤム教国の教皇と称した。しかし、同じくパルスからマルヤムに落ち延びてきたギスカールを捕らえながら、国内に反対勢力が多かったためその脱出と挙兵を許すことになる。ギスカール軍との交戦中に自らの失言によって自陣営の反乱を招き、形勢が逆転して敗北する。聖職者の権威以外は何も持たない人望なき生き方が災いし、最終的にはマルヤム各地を転々と逃げ回った挙句に捕らえられ、ギスカールによって処刑される。遺骸は鰐の餌にされた。 ヒルディゴ ジャン・ボダン配下の聖堂騎士団(テンペレシオンス)の騎士団長。赤黒い鬚を持つ男で強欲な人物。マルヤム駐屯時は、50万人もの男女を奴隷として売り飛ばした。ルシタニア王室に対抗する為にボダンによって、聖堂騎士団ともどもパルスへ招聘されたが、その後、密室で同衾の美女と共に不可解な死を遂げた(実はアルザングの仕業)。
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