主な口伝神話
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/08 07:21 UTC 版)
ソルムンデハルマング神話(ko:설문대할망) ソルムンデハルマングは朝鮮神話に登場する創世神(「ハルマング」は朝鮮語で「老婆」という意味)。朝鮮半島の人格神であると同時に女神であり、頭が天に着くほど背の高い巨人である。海に落ちて溺れ死んだとも、9人の息子のために粥を作り、その粥に落ちて死んだとも言う。済州島の女神で、他の地方では麻姑などと呼ばれる。 デビョルワン(大星王)、ソビョルワン(小星王)神話(대별왕 소별왕) 太初にはすべてのものが話すことができ、また太陽と月が2つずつあった。チョンジワンの息子であるデビョルワン、ソビョルワンは言語を整理して、弓で太陽と月を1つずつ射落とした。ソビョルワンのまやかしによって、デビョルワンは冥府の王に、ソビョルワンは現世の王となった。 バリ姫(鉢里公主、ko:바리공주)神話 韓国で盛んな巫堂(ムーダン)などの女性シャーマンたちが自らの霊力の起源を物語る際に唱える巫祖神話である。李朝のある王家に生まれながら、待望した男子でなかったために捨てられた第七王女バリ姫(「バリ」は朝鮮語で「捨てる」という意味)が、重病を患った父親のために不死薬を求めて旅に出、地獄に住む神仙との結婚を経て手に入れた薬水を用い、すでに亡くなった両親を蘇らせる話。京城帝国大学教授だった秋葉隆が採録(1930年代とされる)し初めて文字化した。以後別の伝承者が採録したものがいくつか存在するが、話の大筋は秋葉が記録したものと大差ない。バリ姫は巫女の守護神とされている。 ザチョンビ神話(자청비) 両班の娘であるザチョンビが幾多の試練を乗り越えた後、神の息子であるムンドリョン(「ドリョン」は朝鮮語で「若様」という意味)と結婚する話。ザチョンビは穀物を持って地に帰って来たため、農業の神になった。
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