中間圏の特徴とは? わかりやすく解説

中間圏の特徴

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 06:13 UTC 版)

中間圏」の記事における「中間圏の特徴」の解説

中間圏の下、成層圏では気温が高度とともに増加するに対して中間圏では対流圏同じように高度(気圧)に比例して気温減少する成層圏界面ではオゾン濃度が高いためにオゾン紫外線吸収して平均約-2.5、高いときには0℃前後あるのが、高度とともにオゾン濃度減少し中間圏界面では平均約-92.5低温である。したがって中間圏界面付近通常大気鉛直構造の内、一番低温部分となっている。こう見ると中間圏でも対流圏のような対流が起こるのではないかと思う向きもあろうが、中間圏における平均的な気温減率対流圏よりも小さく対流多少見られても比較安定な状態が多く高気圧低気圧の発生見られない中間圏では大気密度が非常に低いために、この付近での熱構造は主に酸素分子太陽からの紫外線吸収し大気加熱することと、二酸化炭素赤外線放射することによる冷却両者つりあいによって決定している。 中間圏では冬よりも夏の方が温度が低い状態にある。これは冬季大気下層からの熱が大規模波動によって活発に輸送されるためである。したがって夏季には中間圏界面では-100下になるので、夜光雲という特殊な薄い観測されることもある。中間圏界面付近から上で大気含まれる原子分子太陽からの紫外線によって電離し自由電子増加するこのような大気電離している層を電離層といい、この最下層にあたるD層中間圏界面付近に位置し中間圏上層電子密度比較的多い状態となっている。 中間圏において高・低気圧発生はないと、前に述べたが、中間圏では大気密度が非常に小さいことから、下層からプラネタリー波などの長周期波動上方伝播した際、擾乱振幅相対的に大きくなるこうした波動現象により、振幅極端に大きい場所では力学的に不安定になっている部分もある。また、この波動現象付近大気大循環大きな影響与えていると見られる。 また規模大き噴火起きた場合火山噴出物中間圏にまで入り込むことが知られている。かつてソ連が行ったツァーリ・ボンバによる核実験では、キノコ雲が高度60kmの中間圏にまで達した

※この「中間圏の特徴」の解説は、「中間圏」の解説の一部です。
「中間圏の特徴」を含む「中間圏」の記事については、「中間圏」の概要を参照ください。

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