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中村亦夫

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/02 09:00 UTC 版)

中村 亦夫(なかむら またお、1917年大正6年〉1月16日 - 1994年平成6年〉11月24日)は、日本工業化学者、高分子化学者。工学博士(東京大学・1964年)[1]東京大学名誉教授。

略歴

新潟県新潟市(現 新潟市中央区)の新潟医学専門学校精神病学教室初代教授・中村隆治の三男として出生[2]

1934年昭和9年)3月に新潟中学校を卒業、1939年(昭和14年)3月に新潟高等学校を卒業[注 1]1941年(昭和16年)12月に東京帝国大学工学部応用化学科を卒業[3]

1942年(昭和17年)1月に東京帝国大学工学部講師に就任[4]太平洋戦争陸軍に入隊[5]、最終階級は陸軍大尉[6]、戦後、東京帝国大学第二工学部応用化学科主任教授・友田冝孝の指導下で研究[7]

1947年(昭和22年)3月に東京帝国大学第二工学部助教授に就任[8]1949年(昭和24年)5月から東京大学生産技術研究所で研究[9]1964年(昭和39年)6月に東京大学生産技術研究所教授に就任[10]

1977年(昭和52年)4月に東京大学を定年退官[11]、東京大学名誉教授の称号を受称、東京理科大学理工学部応用生物学科教授に就任、生物工学を担当[3]

1994年(平成6年)11月24日午後2時20分に千葉県千葉市美浜区磯辺千葉県救急医療センターくも膜下出血のため死去[12]

発酵糖類糊料に関する研究を行った[13]

栄典

家族・親戚

著作物

著書

  • 『図解工業化学』友田冝孝・吉弘芳郎[共著]、同文書院、1956年。
  • 『デンプン・タンパク・脂肪』谷久也・成田耕造・桑田勉[共著]、日本化学会[編]、大日本図書〈化学ライブラリー 12〉、1963年。
  • 『食品化学』浅原照三・榧場逸志・黒岩城雄[共著]、日刊工業新聞社〈工業化学全書 67〉、1963年。
  • 『天然物工業化学 II』町田誠之・松崎啓・野口順蔵・早川忠男・山本浩之・青木宏[共著]、小田良平・牧島象二・井本稔・坂井渡・岩倉義男[編]、朝倉書店〈近代工業化学 22〉、1967年。

監修書

  • 『水溶性高分子』化学工業社、1973年。
    • 『水溶性高分子』増補、化学工業社、1981年。
    • 『水溶性高分子』新増補、化学工業社、1984年。
    • 『水溶性高分子』新増補2版、化学工業社、1987年。
    • 『水溶性高分子』新増補3版、化学工業社、1990年。

論文

脚注

注釈

  1. ^ 1936年昭和11年)4月に新潟高等学校に入学。

出典

  1. ^ 学位論文要旨 - 東京大学学位論文データベース - 東京大学附属図書館情報基盤センター
  2. ^ 第十二版 人事興信錄 下』ナ120頁。
  3. ^ a b 現代 物故者事典 1994〜1996』416頁。『新潟県 人物・人材情報リスト 2021 第1巻』551頁。
  4. ^ 食品化学』奥付。
  5. ^ 生産研究』第9巻第5号、237頁。『生産研究』第25巻第5号、173頁。
  6. ^ 終戦時 帝國陸軍全現役将校職務名鑑』135頁。
  7. ^ 生産研究』第9巻第5号、237頁。『生産研究』第22巻第6号、300頁。『生産研究』第11巻第6号、213頁。
  8. ^ 敍任及辭令」『官報』第6058号、178頁、大蔵省印刷局、1947年3月27日。
  9. ^ 生産研究』第11巻第6号、213頁。
  10. ^ 生産研究』第16巻第6号、187頁。
  11. ^ 生産研究』第31巻第5号、494頁。
  12. ^ 新潟日報』1994年11月26日付朝刊、25面。
  13. ^ 生産研究』第22巻第6号、300頁。『生産研究』第11巻第6号、213-214頁。『生産研究』第21巻第5号、288-289頁。『生産研究』第31巻第5号、396-397頁。
  14. ^ 「叙位・叙勲」『官報』号外第140号、16頁、大蔵省印刷局、1990年11月5日。
  15. ^ 「叙位・叙勲」『官報』第1558号、11頁、大蔵省印刷局、1995年1月9日。

参考文献

関連文献




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