中国・山東省での事故
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 09:26 UTC 版)
2016年5月18日以前、中華人民共和国(中国)山東省・栄成市の『西霞口動物園』で、セイウチが2人の男性をつかんで水中に引きずり込み、死亡させる事故が起こったという。 本節の内容は、イギリスのタブロイド紙『デイリー・メール』が、中国メディア『人民網』を引用する形で伝えた記事による。ただし、デイリー・メール紙は英語版ウィキペディアでは信憑性が疑問視され、情報源としての利用が禁止されている。 同紙によれば、同国遼寧省から同園へ訪れた会社員のJia Lijun(漢字不明)は、セイウチの展示プールへ侵入して一頭のセイウチ(体重約1.5トン)と至近距離で自撮りを楽しみ、友人に映像を送っていた。同園では観客とプールとの間には柵が設置されているものの簡単に乗り越えられる構造で、また一部には柵がない区域もあった。 すると、突然セイウチが背後からJiaをつかみ、水中へ引きずり込んで水没させて振り回した。この一部始終を、映像を送られていたJiaの友人が画面越しに目撃していた。 飼育員のDuan(漢字不明)が竹の棒を使って助けようとしたがうまくいかず、彼もプールへ入った。するとセイウチはJiaを放して今度はDuanへ突進し、二人ともに抱きついて水中へ引きずり込んだ。のちに二人は救助されたが、すでに死亡していた。 事故後、同園は事故の責任を取り、Jiaの遺族に90万人民元の賠償金を支払った。5月24日時点で営業は続けていた。 同園の職員は、「このセイウチは10年以上前に幼獣として来園してからずっとDuanが面倒を見てきており、人懐っこい性格だった」と話しており、「遊び心でやったことだったのではないか」と考えているという。 中国のソーシャルメディア『微博』でこの事故が話題になり、「動物と来園者の間に何らかの境界を設けるべきだった」とする批判が多かったという。
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