中国サポーターによるブーイング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 07:40 UTC 版)
「AFCアジアカップ2004」の記事における「中国サポーターによるブーイング」の解説
日本はグループステージから決勝までの数試合、国歌演奏時や試合中に激しいブーイングを受けた。日本代表監督のジーコは「国歌演奏のときにブーイングするのは納得がいかない」と中国人のマナーについてコメントしている。特に、準々決勝のヨルダン戦では、日本の国歌演奏では観客の半数ほどは座ったままで、試合中は激しいブーイングが起き、PK戦では日本が外すと大歓声が起きた。この試合で日本は勝利を収めたものの、日本の勝利が決まった瞬間、日本のサポーターが歓声を上げると周りの観衆は紙コップなどのゴミをサポーターに向かって投げつけ、罵声を浴びせた。終了後、日本サポーターは警備員に囲まれて会場を後にした。尖閣諸島の領有権を主張する横断幕も掲げられ、観客のほとんどはヨルダンを応援していた。 重慶市内の中国人大学生は「小泉首相の靖国神社参拝など日本政府に不満があり、こんなに何万人もの人と一緒に不満を表せる機会はなく、とても楽しい」と話した。また中国では日本の試合が一部生中継されなかった。 中国青年報は、これらの行為について「こうした愛国には誰も喝采しない」とし「スポーツと政治を混同するな」と指摘し「北京五輪が待っていることを忘れるな」と書いている。中国紙が反日行為を咎めるのは珍しく、上記の生中継中止も含めて、2008年の北京五輪を前に人種差別的な行為に対する国際社会からの非難を避けたかったがための中国共産党の対応だったといえる(中国では香港・マカオを除きほぼ全てのメディアが中国共産党の影響下にあるため。ただ、香港・マカオでも中国共産党色の強いメディアが増えている)。
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