世界の10大リスク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/18 09:30 UTC 版)
「ユーラシアグループ」の記事における「世界の10大リスク」の解説
毎年1月、ユーラシア・グループはその年の世界の10大リスクを発表する。同リストは同社ウェブサイト上に年末まで掲載され、1年間閲覧が可能となっている。2010年には、誕生したばかりの民主党・鳩山政権を10大リスクの第5位に挙げ、日本のマスコミで注目されたが、年内に交代の可能性があるとの予想を的中させた。 2011年には、最大のリスクとして「Gゼロ」の世界という概念を発表。 かつて有力だったG7はG20へ移ったが、共通基盤がないG20は実質的に問題解決の機能を果たしていない。同社は、米国主導の体制が終わり、世界的なリーダーシップが欠如している今日の状況を「Gゼロの世界」と呼んでいる。イアン・ブレマー社長が執筆した「Every Nation for Itself: Winners and Losers in a G-Zero Wold” (邦題:『Gゼロ』後の世界 主導者なき時代の勝者はだれか)」は、2012年6月に日本語版が発行されている。 2013年の最大のリスクは「新興市場」を挙げ、政治リスクの注目が先進国から途上国に回帰するとした。従来のようにBRICsをはじめ新興国の全てをひとまとめに並外れた成長エンジンとして位置づけるべきではないと述べている。今後は、途上国の中でどの国がさらなる発展段階に進む道に踏み止まるのに十分な政治資本(国内での政治的な影響力)を保持しているかを見極める必要があると主張している。また、第5位に日本を挙げ、「Gゼロ」の世界において、構造的な負け組であるJIBs(日本、イスラエル、英国)としてランクイン。
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