一時的な分類記号
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/10 09:08 UTC 版)
「アメリカ合衆国の船体分類記号」の記事における「一時的な分類記号」の解説
一時的に識別のため用いられる分類記号は、突発的な徴用に際して用いられるもので、公式の分類を有さない船舶を臨時に用いる場合に適用された。 IX:類別外の補助船に与えられた分類記号。例としてメリーランド州サルスベリー市の公役船シャンコ(Chanco)という名のヨットは1940年10月1日にIX-175 として海軍艦とされた。掃海艇ケストレル(AMc-5)として海軍艦に登録されたが、実際には主として哨戒艇としてニューイングランド沿岸で運用され、1944年7月10日に実施された補助艦艇の類別見直しに当たって適切な類別が決定できず、IX-175とされた。 他に、IX-300として登録されたドイツ海軍重巡洋艦のプリンツ・オイゲンなどがある。 IXSS:類別外の潜水艦に与えられた分類記号。退役直前のコッド、アングラー、クローカー等の例がある。 YAG:雑役船に与えられた分類記号。 多くの海軍艦艇は建造時に任務が決定できない場合、実際に用いられるまではYMSやPC等で進水時に仮の分類が行われる。これらの艦艇の多くは150フィート (46 m)から200フィート (61 m)の全長に動力を備え、掃海艇、哨戒艇、駆潜艇、水上機母艇、タグボートなどに用いることが可能なものである。ひとたび運用、能力などで類別されると、実際に用いられている任務に合わせて再分類が行われる。
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