一時的な地方官制
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/04 11:04 UTC 版)
「古代日本の地方官制」の記事における「一時的な地方官制」の解説
摂津職 さらに摂津国には摂津職(せっつしき)が置かれ、国司の職務も兼ねた。摂津職は、京に置かれ難波津を管理し、京と西国の間を上下する公使の検査などを本来の任務としたが、天武朝に難波が陪都(副都)とされ、また聖武朝にも難波宮が造営されると、その管理にも当たった。難波宮の廃止に伴い793年(延暦12)には摂津職が廃止され、摂津国と改めた。 和泉監・芳野監 和泉監と芳野監は716年頃特別行政区画・行政組織としてそれぞれ河内・大和から独立した。和泉には茅渟宮が芳野には吉野宮が置かれていたためである。後に廃止されたが和泉はその後国として独立した。 河内職 河内職は道鏡が権力を握っていた時代、河内国に由義宮を建設し副都とした。それに伴って河内国司を格上げして河内職とした。道鏡失脚によって元に戻った。 鋳銭使 鋳銭使はもともと貨幣鋳造のための機関であったが818年に長門国司を廃止して長門国の行政も担った。825年に廃止されて長門国司は復活し貨幣鋳造は鋳銭司に引き継がれた。
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