ヴィルヘルム通りとクレック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 02:22 UTC 版)
「ヴィースバーデン」の記事における「ヴィルヘルム通りとクレック」の解説
「歴史的五角形」の東辺にあたるのが洗練されたヴィルヘルム通りである。高級ショップやカフェの他、州立美術・博物館、新規な現代芸術に特化したナッサウ芸術協会、1813年から1817年に建設された皇太子宮殿(現在は商工会議所)やクレメンティーネ邸がある。クレメンティーネ邸は、1888年のヴィースバーデン皇太子誘拐事件の現場であり、またトーマス・マンの『ブッデンブローク家の人々』が映画化された際のロケで使用された館でもある。毎年6月初めに開催されるヴィルヘルム通り祭(公式には「テアトリウム」)はドイツ最大のストリートフェストである。 ヴィルヘルム通りの東側に景観公園ヴァルマー・ダムが1860年に造園された。この公園の東辺をなすパウリーネン通り沿いにゼーンライン邸がある。この建物は、そのモデルになったワシントンD.C.の建物にちなんで「ホワイト・ハウス」と呼ばれる。 ヴィルヘルム通りの北端にいわゆるクレックがある。その中心が長方形の緑地「ボウリング・グリーン」である。ここには2つの重要な滝状の泉があり、その1つは馬蹄形の建築群によって囲まれている。この緑地の東側では、1905年から1907年にフリードリヒ・フォン・ティールシュによって建設されたクアハウスが目を惹く。この中にはカジノが入っている。クアハウスの裏手には、約 6.5 ha のイギリス式庭園をモデルにしたクアパークが広がる。ボウリング・グリーンの北には長さ 129 m のヨーロッパ最長の列柱ホールであるクアハウス列柱廊がある。その向かい側には、1894年にオープンしたヘッセン州立劇場の劇場列柱廊がある。ヴィルヘルム通りを挟んでボウリング・グリーンの反対側には皇帝フリードリヒ3世の記念碑や高級ホテル「ナッサウアー・ホーフ」がある。 ボウリング・グリーンのすぐ近くにクランツ広場があり、それと隣接してコッホブルンネンがあるコッホブルンネン広場がある。コッホブルンネンは、67℃の湯を 1日あたり約 50万リットル湧出する、ヴィースバーデンで最も湯量の豊富な源泉である。広場の西端にある旧トリンクハレ(飲水場)は、現在はレストランとなっている。この広場周辺にヴィースバーデンの主要ホテルが集まっている。1486年にはすでに営業していたドイツで最も古いホテルである「シュヴァルツァー・ボック」(旧パラストホテル)や2004年9月以降ヘッセン州内閣官房が利用している旧「ホテル・ローゼ」がここにある。 ヴィルヘルム通り ナッサウ芸術協会 皇太子宮殿 クレメンティーネ邸 ヴァルマー・ダム公園 ゼーンライン邸 クアパークとクアハウス クアハウス列柱廊 ヘッセン州立劇場ヴィースバーデン ホテル「シュヴァルツァー・ボック」 内閣官房がある旧ホテル・ローゼ
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