ロングストリートの動き、ファームビル脱出
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/02 04:14 UTC 版)
「カンバーランド教会の戦い」の記事における「ロングストリートの動き、ファームビル脱出」の解説
ジェイムズ・ロングストリート中将の軍団は4月6日朝にライス駅に到着しており、行軍の先頭に立っていたのでセイラーズクリークの戦いを見過ごし、通り過ぎていた。4月6日、ライス駅での小さな戦闘が起きた後、夜の間に行軍し、北軍エドワード・オード少将のジェームズ軍に属するジョン・ギボン少将の第24軍団の追撃をすり抜けていた。第24軍団はその日の午後の間にライス駅の南軍前線に接近してきていた。ロングストリートの軍団は川の南岸に留まり、その夜の間は西のファームビルに向かっていた。南軍の騎兵隊がロングストリート軍団の行軍を遮蔽していたが、ブッシュ川を渡った後に、カドマス・M・ウィルコックス少将師団のアルフレッド・M・スケールズの旅団(この時はジョセフ・H・ハイマン大佐が指揮)を後衛に置いた。 4月7日午前9時頃、ロングストリートの部隊がファームビルに到着し始めたが、北軍ジョージ・クルック少将の騎兵師団から密な追跡を受けていた。オードのジェームズ軍、ギボンの第24軍団は、第25軍団のウィリアム・バーニー准将の第2師団によって補強され、その後をクルックの騎兵隊が付いていた。ファームビルでロングストリートの兵士達に食料が配給されたが、その食事の準備を始める前に川の北岸に行くよう告げられた。 南軍の兵站総監アイザック・M・セントジョンが町の直ぐ外で砲声を聞いた時、サウスサイド鉄道の食料を積んだ貨車の捕獲を免れるために、西のパンプリン・デポあるいはパンプリン駅に動かした。フィリップ・シェリダン少将の騎兵隊がパンプリン駅に先に到着し、物資を積んだ機関車と貨車の3編成を捕獲した。南軍の憲兵隊と囚人たちが、食料も無いままに道路を下って行かされた。ファームビルを出て行く兵士に食料が渡され、配布されて空になった荷車は燃やされた。ロングストリートは、北軍が町を閉鎖するのを避けるために、ファームビルからカンバーランド教会近辺まで急速に移動する必要があった。
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