ロシア・中国との接近
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 16:02 UTC 版)
「オルバーン・ヴィクトル」の記事における「ロシア・中国との接近」の解説
2014年に「国を成功させるのはおそらく民主主義ではない。成功者はシンガポール、中国、ロシアなどだからだ」と語り、国家による統制を重視する中ロに接近している。特にロシアのウラジーミル・プーチン大統領とは長年親密な関係にあるとされる。 「東方開放政策」として中国との関係を重視して他の中東欧諸国(後に非旧共産圏のギリシャも参加する)とともに16プラス1(英語版)を首都ブダペストで2012年より立ち上げており、イスラム教徒の移民に極めて敵対的なのに対して中国人富裕層の移住は歓迎している二重基準を指摘されている。ハンガリーとギリシャを結ぶブダペスト・ベオグラード・スコピエ・アテネ鉄道(英語版)の建設を中国の援助で推し進め、一帯一路に賛同してハンガリーをアジアインフラ投資銀行(AIIB)に加盟させ、一帯一路国際協力サミットフォーラム(英語版)にも出席している。補助金配分をめぐってEUに対して「資金を出せないなら、中国に頼る」と発言しており、中国政府の人権弾圧や南シナ海での立場に抗議したEUの書簡や声明をギリシャとともに拒否もしている。また、ハンガリーは欧州では初めて中国のBBIBP-CorVとロシアのスプートニクV COVID-19ワクチンを承認し、オルバーン自身も中国製ワクチンのBBIBP-CorVを接種した。 2022年のロシアによるウクライナ侵攻の際には、他のNATO諸国は武器提供などを行いロシア包囲網を敷いたが、オルバーンは戦争への関与を否定し、軍や兵器の提供はしないと明言した。
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