ロシアの森林伐採権取得
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/13 08:13 UTC 版)
「龍岩浦事件」の記事における「ロシアの森林伐採権取得」の解説
1896年2月11日より李氏朝鮮の国王である高宗はロシア公使館に移り住み (露館播遷)、その間、1896年8月28日に、帝政ロシアは朝鮮と『露人「ブリーネル」茂山及鬱陵島山林伐採並植付に関する約定書』を結び、森林伐採の特許をユーリ・イワノヴィチ・ブリーネル(ロシア語版)の設立する「朝鮮木商会社」へと与えた。また、ブリーネルはこの約定書に付帯して鴨緑江の森林伐採の特許を得た。鴨緑江の権利は本契約の署名から5年以内に事業に着手しなければ無効とされていたものの、しばらく着手されることはなく、後に期限が20年延長された。 第一条 浦潮斯徳第一等商人露国臣民「ユウリ、イワノウヰッチ、ブリーネル」ニ朝鮮木材会社ト称スル会社ヲ創立スルコトヲ許ス第二条 朝鮮木材会社ハ豆満江上流及同江右岸ノ支流ニ沿ヒタル官有地、茂山地方並ニ日本海鬱陵島所在ノ官有地ニ於テ二十年間森林事業ニ従事スルノ専権アルモノトス 又前記数箇所ニ於テ事業経営ノ後ハ朝鮮木材会社ハ専門家ヲ使用シ鴨緑江河系ニ属スル韓国領土ニ於テ森林所在地ヲ捜索シ夫ヨリ其ノ事業ヲ適当ノ場所ニ拡張シ豆満江畔ト同様ニ事業ヲ営ムノ権利ヲ有ス鴨緑江畔地方ノ事業本契約署名ノ日ヨリ五箇年以内ニ開始セラレサルトキハ朝鮮木材会社ハ該地方ニ対スル総テノ権利ヲ失フ(後略) — 『露人「ブリーネル」茂山及鬱陵島山林伐採並植付に関する約定書』
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