ロアール川とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > ロアール川の意味・解説 

ロアール‐がわ〔‐がは〕【ロアール川】

読み方:ろあーるがわ

Loireフランス中部流れ同国最長の川。中央高地南部に源を発し、ほぼ北流してオルレアン地方向きを西に転じビスケー湾に注ぐ。長さ1020キロロワール川。→ロアール渓谷

ロアール川の画像
ナント付近撮影・Mypouss http://os7.biz/u/4ozLD

ロワール川

(ロアール川 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/10 05:28 UTC 版)

ロワール川
オルレアン市街ロワール川の流路
延長 1,012 km
平均流量 850 m3/s
流域面積 117,000 km2
水源 中央高地
水源の標高 1,408 m
河口・合流先 大西洋
流域 フランス

テンプレートを表示
ロワール川流域

ロワール川(ロワールがわ、フランス語Loire [lwaʁ] ( 音声ファイル)オック語Léger/Leirアルピタン語Lêreブルトン語Liger)は、フランスの中央部を流れるである。長さはフランス最長で1,012 km、流域面積は117,000 km²でフランスの面積の5分の1を占める。中央高地に源を発し、大西洋に注ぐ。

ロワール渓谷の中部は、2000年ユネスコ世界遺産に登録された。

名称の由来

「ロワール」という名前は、ラテン語Ligerから来ており、ガリア語ケルト語)での川の名前「liga」の転写である。ガリア語で「liga」は「沈殿物」を意味する。この単語は、ぶどう酒などの澱を意味するフランス語のlieや、英語leesとなった。「liga」は、インド・ヨーロッパ祖語の「横たわる」を意味する「*legh-」から来ており、この祖語は英語のlayledgelawなど多くの単語の元となった。

フランス語には、川の名前を元にした形容詞ligérienがある。le climat ligérien(ロワール谷の気候)のように使われ、北フランスでもっとも心地よい気候を意味する。冬は暖かく、大陸性の気候と違って極端な気温の変化がない気候のことである。

地理

セヴェンヌ高地の北東に源を発し、ロアンヌヌヴェールを北へ流れる。オルレアンで西方に変え、トゥールを流れてナントで大西洋に注ぐ。

平野部の傾斜度が緩く流域が広大なため、しばしば深刻な洪水が起こっており、1856年1866年1910年のものが知られている。

西ヨーロッパの川としては珍しく、自然な流れの障害となるダム[1]や水門は少ない。それにより、ロワール川では船による旅行を可能とし、田園風景や石灰岩の崖、童話の世界のような城の景観を楽しむことができるため人気が高い。

支流

流域の自治体

ブロワを流れるロワール川

フランスの県のいくつかは、ロワール川にちなんだ名前を持っている。このうち、ロワール=エ=シェール県の名は本流ではなく支流のロワール川 (Loir) に由来する。

アルデシュ県
オート=ロワール県
ル・ピュイ=アン=ヴレ
ロワール県
サン=テティエンヌロアンヌ
ソーヌ=エ=ロワール県
ディゴワン
アリエ県
ムーラン
ニエーヴル県
ヌヴェール
シェール県
サンセール
ロワレ県
ジアンオルレアン
ロワール=エ=シェール県
ブロワ
アンドル=エ=ロワール県
アンボワーズトゥール
メーヌ=エ=ロワール県
ソミュール
ロワール=アトランティック県
アンスニナントサン=ナゼール

流域の観光地

流域には多くの古城が残り、観光名所となっている。

脚注

  1. ^ 1985年にロアンヌの数キロ南に造られたVillerestダムは、近年の洪水を防ぐのに主要な役割を果たしている。

外部リンク



「ロアール川」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ロアール川」の関連用語

1
ロワール川 デジタル大辞泉
100% |||||


3
ナント デジタル大辞泉
100% |||||

4
シャンボール デジタル大辞泉
100% |||||


6
ブロア デジタル大辞泉
96% |||||

7
Orleans デジタル大辞泉
90% |||||

8
ジアン デジタル大辞泉
90% |||||

9
アンボアーズ デジタル大辞泉
70% |||||

10
オイル語 デジタル大辞泉
70% |||||

ロアール川のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ロアール川のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのロワール川 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS