レベッカ・クラーク協会
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「レベッカ・クラーク」の記事における「レベッカ・クラーク協会」の解説
2000年9月のブランダイス大学でのクラーク作品を記念したイベントに際して、レベッカ・クラーク作品の演奏・研究・普及を目的としてレベッカ・クラーク協会が設立された。音楽学者ライアン・カーティスとジェシー・アン・オーエンスにより創設され、ブランダイス大学の女性学研究センターに事務局を設置して、協会はクラーク作品の録音と研究の推進を図っている。特に、世界水準の演奏、未公開作品の録音、および論文誌への論文公表などの活動を行っている。もう一人の初期の理事でもあるローラ・メイシーは現在、音楽に関する高い評価を得た参考文献を編纂する『グローブ・ディクショナリー・オブ・ミュージック・アンド・ミュージシャンズ』の監修者となっており、1980年版からはクラークを含む女性作曲家についての著書の記述についても収集を増やしている。 特に注意が払われているものとしては、クラークの遺産から見つかった未公開作曲作品がある。これには、クラークの死まで家族さえ知らなかった作品も含まれている。「Binnorie」はケルト風民謡を基にした12分間の曲で、1997年に発見され、2001年まで演奏されなかった。協会設立以降、未発表作品の公開は25作品を超える。《チェロとピアノのための狂詩曲》の拡大版を含むクラークの室内楽曲のいくつかと、唯一のピアノ曲Cortègeは、クラークの遺産から発掘された資料を利用して、2000年にダットン・レーベルで初めてレコーディングされた。ダットンレーベルは1907年と1909年のヴァイオリンソナタを2002年に初演した際もその運営と資金提供を行った。クラーク作品のコンサートにも積極的に関わっており、特にボストン地区での公演に力を注いでいる。 クラークの活動の普及に加えて、協会は女性作曲家の支援活動して、レベッカ・クラーク賞に資金を供出し、女性作曲家による作品の顕彰も行っている。コンテストは2003年に始まり、2年おきに開催されることとなっている。
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