ルーヴル周辺と交通アクセスなど
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 04:14 UTC 版)
「ルーヴル美術館」の記事における「ルーヴル周辺と交通アクセスなど」の解説
ルーヴル美術館はパリ中央部第1区、セーヌ川右岸に位置する。西隣には、かつてフランス王宮として使用されていたテュイルリー宮殿跡がある。現在もテュイルリー庭園 (en:Tuileries Garden) として残っている宮殿の庭園部分は、1564年にアンリ2世妃カトリーヌ・ド・メディシスが造園させたもので、1664年にアンドレ・ル・ノートルが再設計した庭園である。テュイルリー庭園のガーデン・ハウスは、1940年から1944年までナチス・ドイツに収奪されたユダヤ人文化財が収容されていたが、1947年に近現代美術を所蔵するジュ・ド・ポーム国立美術館として開館した。ジュ・ド・ポーム国立美術館と隣接して、オランジュリー美術館がある。オランジュリー美術館は印象派とポスト印象派の絵画作品が収められており、特にモネの『睡蓮』の連作を所蔵していることで名高い。 ルーヴル美術館は、パリの中央部をおよそ8キロにわたって西に貫く、いわゆる「パリの歴史軸」の起点となっている。ルーヴル美術館中庭を東端に、シャンゼリゼ通りを経てグランダルシュを西端とする。1871年に、パリ・コミューン鎮圧の混乱でテュイルリー宮殿が焼失し、ルーブル美術館の建物が「歴史軸」に対してわずかに傾いていることが明らかになった。 ルーヴル美術館へはメトロのパレ・ロワイヤル=ミュゼ・デュ・ルーヴル駅、あるいはルーヴル=リヴォリ駅が最寄り駅となっている。 ルーヴル美術館には3か所のエントランスがある。ルーヴル・ピラミッドがあるメイン・エントランス、地下ショッピング・モールのカルーゼル・デュ・ルーブル (en:Carrousel du Louvre) からのエントランス、ドゥノン翼東端のポルト・デ・リオン(ライオン門/ライオン口)のエントランスである。メイン・エントランスの地下には、ウニベイル・ロダムコ・ウェストフィールドが管理するショッピング・モールのカルーゼル・デュ・ルーブルがある。カルーゼル・デュ・ルーブルには、フランスで最初に開店したApple Storeやマクドナルドなども出店しており、場所柄これらの店舗は相応しくないのではないかという論争にもなっている。 ルーヴル美術館内での写真撮影、ビデオ撮影は許可されているが、フラッシュの使用は禁止されている。 現在、Covid-19のために、ルーブル美術館の扉を閉めなければならなかった。しかし、多くの観客を捨てないために、美術館は展示されていないものも含め、すべての作品を見ることができるプラットフォームを立ち上げた。新しいプラットフォーム、collections.louvre.frには、すでに482,000を超えるイラスト付きのレコードがあり、豊富で多様なコレクションの75%に相当する。
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